晴れたらやまのぼり

長野の山を中心に、ゆるーい山行記録

山道具で1番大切だと思うもの

コロナの影響で今年のゴールデンウィークは思わぬ長期連休になりました。

あまりにもヒマなので、山登りを始めたころを思い出して、印象に残っていることを書きたいと思います😀

 

 

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山道具で1番大切なものってなんでしょう??

 

インナーウェア、レインウェア、リュック、靴などなど、人によっていろいろだと思います。

 

 

私が思う「山道具で1番大切なもの」

 

「登山靴」

 

ほかの山道具は迷ったらネットでオススメされてるやつ買えばある程度間違いないけど、登山靴だけはっ、登山靴だけは妥協せず決めたほうがいいと言い切れますっ!!

 

 

あれは3年前、私が山登りを始めたときのことです…

長野へ引っ越して登山を趣味にしたいと思った私は、何を思ったのかいきなり北アルプス燕岳に登りたくなり、モンベルへ登山靴を買いに行きました。

※ 燕岳は北アルプス入門の山と言われていますが、北アルプス三大急登あり、頂上直下にザレ場ありで初めて登山する人が行く山ではありません🙄

(今思えばもう少し山レベルの段階踏めよと思うのですが、単独でいきなり登山を始めると、無知なゆえこういう突拍子もないことをやり始めます…)

 

ざっと新作棚を見回し、登山靴って2万もするの😱と驚いた私は、隣の棚のアウトレット商品に目を向けました。

いい感じのミドルカット登山靴が型落ちで7,000円に値引きされていました。

でもサイズは21.5cmしかありません。

私の足のサイズは22cm〜22.5cmです。

 

履いてみたところ問題なく足も入るし、歩いても違和感はありません。靴コーナーに置いてある擬似登山道的なところも歩きましたが、特に痛くはないです。

ただし足の親指が靴の内側と接触しています。普段用の靴下を履いており、足はむくんでいません。

 

 

さあ、、、買いますか??

 

 

私も今ならわかります。黙って店員にオススメ聞いて2万でサイズ23cmの新作靴買えと!笑

でもそのときの私は店員に相談もせず、そのアウトレット登山靴を買ってしまったのです...恐怖。

 

 

登山当日。

初めてということもありガイドさんに教えてもらいながら登ります。もちろん初心者ですから例の登山靴で足慣らしなどしておりません。

これから起こる激痛など考えるわけもなく、ワクワク感いっぱいで登山開始です。

 

 

第一の異変が起きたのは、登り始めて2時間ほど経ったころでした。

 

足の親指が擦れてるなあ。

 

靴の内側と親指が擦れて少し痛くなっていました。

かかと側にはまだ隙間があったので、かかとを登山靴に押し当てるようにして、つま先側に隙間ができるよう歩き方を変えてみました。

擦れはなくなったので、その歩き方で燕山荘まで登ることにします。

 

その後、燕山荘到着。

ふくらはぎがつりそうなくらいパンパンに張っています。でも初めて見る景色に大興奮で大して気にもしません。

(足が張ったのはもちろん歩き方を変えたからなのですが、このときの私は山登りが初めてだから足が張るのは当たり前と思っていました。もおーばかばか!)

 

夜。足が張ったままだったので一応マッサージして寝ます。こころなしか改善した、かも?

 

朝。ご来光を見に燕岳山頂へ向かいます。ここで第二の異変。

 

足がむくんで、靴が、キツいっっ

 

それでも靴を履かないわけにはいかないので、足をねじこみ山頂へ歩き始めます。靴の中で親指は完全に曲がった状態です。

 

ここで私もようやく気づきました。

 

靴が合ってない!!!

 

でも今更気づいてももう遅いのです。

昨日と同じようにつま先側に隙間をつくるよう歩くことで、登りはなんとか歩けます。

 

そして下山。

合ってない靴を履くとどうなるか。

 

足指の激痛。

 

下りはどうしてもつま先側に体重がかかりやすいので、足を出すたびに親指が靴に押し当てられて激痛。今思い出しても震える😭

 

トレッキングポール使ったり、少しでも足の隙間を作るために素足で登山靴を履いたり、テーピング巻いたり、歩き方を変えたり。なんとか楽になるよう対策しつつ、フラッフラになりながら残り3分の1まできたところで極め付け。

 

足の爪が剥がれる。

 

歩くたびに爪が剥がれたところに靴が押し付けられて激痛です。ただの拷問。痛過ぎて耐えられなくなった私は登山靴を脱ぎ、靴下で下山することを決めました。

※ もちろんガイドさんに前を歩いてもらい、足を置く位置を指導してもらったり、足を怪我しそうなものがないか確認しながら歩きました。

 

登山口についたときは真っ白に燃え尽きており、ツアーのメンバーが中房温泉に汗を流しに行く中、私はうずくまってひたすら痛みに耐えていました。変な歩き方をしたので足もつりそうでした。

 

見兼ねたガイドさんが声をかけてくれて、「靴は合ったもの買い直そうね」と言われて私は心の底から思いました。

 

登山靴は絶対絶対ぜーったい妥協しないで買おう😭

 

その後、モンベルで店員さんに足のサイズを測ってもらい、登山靴を購入し直しました。

ケチったはずが結局高くつきました。

 

結論。

登山靴を適当に選ぶと山登りどころじゃないから山道具で1番大切です!!!

正直、燕岳の登山は足が痛かったことぐらいしか記憶にないです。2日目は写真もほとんど撮っていませんでした。

初めての北アルプス、初めての小屋泊、初めてのツアー、しかも天気ピーカンで、足の痛みさえなければ別の記憶がたくさん残る登山だっただろうなあーと思っています。

 

登山靴はケチらず妥協なきよう選んでくださいませ!

 

 

まあ、これも今となってはいい思い出か。

 

燕岳、いつかリベンジするからなーっ⛰

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