2022.09.24-25 白山 テント泊で行く大絶景の山行 その1
シルバーウィークの台風が過ぎてから一気に涼しくなりましたね!今年は紅葉の色づき具合が微妙との話も聞きますが…どんなもんでしょうか。
さて、今回は日本3名山の1つ、白山にテント泊で行ってきた記録です。
先日上高地でテント泊デビューした私。
次の山行もテント泊したいなあと思い、初心者向けテン場を探していました。
調べていると、白山にあるテント場、南竜ヶ馬場野営場がけっこう良さげ・・・
登山口の別当出合からテント場まではそれほど急登ではなく、かといって上高地〜横尾ほどの平坦路でもない。予約不要でトイレも綺麗。これはステップアップにはちょうどいいのでは?と思い、台風が去ったシルバーウィーク後半に狙いを定めて行くことにしました。
2日目は室堂→大汝峰→御前峰をぐるっと回ってテント回収して下山
といったルートで行ってきました。大絶景の連続で充実の山行でした!
9:00 市ノ瀬ビジターセンター
登山口まで自宅から5時間、、、久々の長距離運転でした。登山口に着いたところで既に達成感あり。
シルバーウィークだし駐車場混むかなあと思っていたのですが、意外とこの時間でも余裕がありました。早朝にかけて台風が通過するということで、日帰りの登山者が少なかったのかもしれません。
まずはバスで別当出合へ向かいます。
ガスってますが、幸い雨は降っていません。台風の後は澄み切った青空になるという予想を信じてしゅっぱーつ!
有名な吊り橋
ガスってて高度感なし。よかった・・・
まずは、砂防新道を使って南竜野営場まで向かいます。
テント泊装備で登るのは初めてなので、いつもよりさらにゆっくり行きます。もともと私は登りが苦手でして、荷物が軽くても抜かされてばっかりなのですが、今回はそれに増してさらに遅い〜。とにかく追いつかれたらすぐに道を譲るように心がけました。
事前に調べた通り、大した傾斜の登りではないのですが、汗が大量に噴き出てきます。荷物が重くなるとこうも疲れるのか(´-ω-`)新たな発見。
なんだか晴れ間が!
11:30 避難小屋
晴れたー!
別山が姿を表しました。かっこいい山容です。
ここから南竜野営場まではもう少し。
見えてきた!
山合いに突然現れる山荘とカラフルなテントにテンションが上がります。
12:30 南竜ヶ馬場野営場
まだまだスペースには余裕あり。平らそうな場所を選んで設営します。
テン場のどの辺りのポジションを選ぶかって個性が出るなーって思います。私はトイレからも通路からも離れた端っこが落ち着くのですが、逆に通路の近くが好きな人もいるし、真ん中にドーンと設営する人もいるし、人が来ないようなコンディションの悪いところにあえて設営する人とかもいて面白い。
まだ時間もあるので、お昼ご飯を食べたら1時間ほど登ったところにあるアルプス展望台まで散歩に行きます。明日はここから日の出を見たいので、明るいうちに下見も兼ねることに。
白山麓の天然水汲み放題。美味しい。
アルプス展望台に到着。
雲海に溺れつつ頭だけ出してるみたい。
別山は雲に隠れてます。
こちらのルートはあまり歩く人がいないのか、景色を独り占めできてラッキーでした。1時間ほどまったり過ごします。
朝のガッスガスはなんだったの?ってぐらいの青空。日焼けします。
ずっと景色見れちゃってキリがないので、15:30頃下山してテントへ戻ります。
山荘に寄ってビールを買うのは忘れない(笑)
今回の夜ご飯はレトルトカレー。スパイス系は疲れた身体に染みますよねえ。私は普段カレーをあんま食べないのですが、スポーツした後はやたら味の濃いものを食べたくなります。
太陽が沈んでいきます。良き1日でした。
・・・って太陽ないとめっちゃさむい!!
とはいえ私もそこは予測済み(°▽°) 今回は寒いのがわかっていたので、ダウンとフリースで着込みます。
あと足が冷たいと寝れないので、貼るカイロも持ってきました。本当はダウンソックスを買おうと前日にモンベルへ行ったのですが、まだ時期じゃないから商品が入って来ていないとのこと。なんと!そろそろ時期でしょうよ!
ばっちり防寒して19時に就寝。
寒くて23時ごろ目覚める。寝袋と首の隙間からスースーと冷気が入り込んできます。
あと寝袋がテントの壁にちょっとでも触れると冷気というか冷たい感触?が通り抜けてくるんですよねえ。
なんか寝袋にかぶせる遮断カバーみたいなの欲しいな・・・と思いつつ寝落ち。疲れていたので寒くても寝れたようです(笑)
途中トイレに起きたら恐ろしいほどの星空でした。街では絶対見れないやつ。
そんなこんなで2日目に続く。ご来光に間に合うかな?!
2022.0910-11 蝶ヶ岳 ワクワクの初テント泊 その2
初テント泊2日目。
今日は蝶ヶ岳に登ります。ずっと行ってみたかったお山!
朝は4:30ごろ起床。
ぬくぬくで快適に寝れたー!良かった( ; ; )
でも秋は絶対足が寒いから、ダウンパンツ必要だな。また諭吉さまがとんでゆく…
今日はお天気が期待できそう!
軽く朝ご飯を済ませたらサブザックに必要なものだけ詰めてしゅっぱーつ!
とはいえ蝶ヶ岳山頂まで3時間となかなかの距離なので、ご飯も水分も十分に持っていきます。
日の出とともに歩き始めます。
槍ヶ岳ー!
槍ヶ岳って登山やる人のテンションを一気に上げる不思議な魅力がある気がする(笑)
モルゲンロートにはちょい間に合わず。
さて、横尾から蝶ヶ岳のルートはただひたすらに樹林帯の急登を登ります。
テント背負って登るとか強気なこと考えなくてよかった、、絶対無理やん。
下りですれ違う人に「稜線出ると景色最高ですよ!」と言われつい早足になっちゃいます。久々の北アルプスにワクワクが止まりません。
おっ、もうすぐか!?
すごい…
樹林帯を抜けると語彙力を失くす景色が広がっていました。
まずは蝶槍へ。
穂高連峰目の前すぎん?
蝶槍の少し手前の広いスペースで座ってお茶をします。この景色見ながらコーヒーすするのやってみたかったんだあ。
景色が良すぎてにやけちゃう。
とはいえガスが上がってきました。
8時ごろ稜線に出たのですが、ぎりぎり間に合ったって感じでした。やはり気温が高いとガスが湧くのが早いですね。
そしてガスると出てくるのがこの子
なんでもないハイマツ帯に人だかりができてると、ライチョウか?!と思って私も向かいます(°▽°)
いろんな人のレコを読んでいて、北アルプスだと結構出合う確率高いのかなあと思ったりします。順調に数が増えてて何よりです。
さて、景色としては蝶槍でも十分ですが、せっかくなので蝶ヶ岳山頂にピークハントしにいきます。
稜線歩きたのしい…(*'▽'*)
蝶ヶ岳ヒュッテはすごくいい場所にありますね。ちょっと外出たら大絶景で、人気なのも頷けます。
北アルプス4座目とりましたー!(ようやく)
人が向かいの山に吸い込まれていく気がして思わずパシャリ。
そのあともガスったり晴れたり飽きることなく景色を楽しめました。気温も暑すぎず寒すぎずちょうどいいし、風も汗を乾かす程度でかなり快適。
降りるのが本当に名残惜しかったのですが、なんとしても帰りのバスに乗らないといけないので、10時ごろ下山開始。
こんな急なところを登ってたのか!ってぐらい下りも急で足がガクガクになりました。
最後の展望地で撮り納め。
12:00 横尾山荘
真夏のように暑い中テント回収。
一つ思ったのは、もう1回パッキングし直すのが超めんどくさいーーーってことです(笑)
今回は日中テント設営しっぱなしだったから結露も乾いてたし、片付ける時間も十分あったからいいけど、朝濡れたままテント回収→パッキング→重い荷物背負って次の幕営地へ向かうって、、めちゃくちゃ大変なのでは?!しかも雨とか降ってたら・・・?(´-ω-`)
まずは手早く撤収する方法を考えることにしよう。
この後は横尾から上高地まで無心で歩きます。
何で見たか忘れましたが、この道は登山者界隈で「通勤路」と呼ばれているとか…
たしかに分からんでもない(笑)
個人的には、今回の山行を振り返ったり、帰ったら何から家事手つけようーとか考えてたら意外とすぐバスターミナルまで着きました。
18:00ごろ新島々に到着して今回の登山は終了です。
おつかれさまでしたー!
--------------------------
初めてのテント泊は楽しくもあり、初めて知ることもたくさんあり、勉強になりました。これから自分の山行に合わせてカスタマイズしていくのが楽しみです。
そして何よりもコース選択が最高でした(*'ω'*)蝶ヶ岳は日帰りでも行けますが、とにかく混むのが嫌でなんとなく気が乗らなかったのです。
今回のルートは横尾から蝶ヶ岳に入る人自体が少ないこともあり、土日でも静かな山行を楽しめました。
しかもお天気が味方してくれた!!
まずはベースキャンプ型でテント泊に慣れていきたいなーと思ってます。
次はどこに行こうかなー♪
2022.09.10-11 蝶ヶ岳 ワクワクの初テント泊 その1
ついに手を出してしまいました、テント泊。
3年くらい前からテント泊やりたいなーと密かに思っていたのですが、体力が心配だったり、寝れるのか不安だったりして、なかなか手を出せずにいました。(あとお金も!)
でも先日の富士山で心が決まりました。
泊まり山行でもゆったり寝たいっっ
そうなれば話は早いです。
ギアを調べまくり買いまくる。お盆辺りから天気が悪かったのもあり、休日は暇さえあれば登山ギアの情報誌を読み漁っていました。
これがまた楽しいんだなあーー(°▽°)
テント、ザック、マット、コッヘル、ガスバーナー
その額十ウン万円。
いいんだよ、今年の夏のボーナスまだつかってなかったじゃんか、と今でも自分に言い聞かせてます。
とりあえずPEAKSのテント泊入門の本に従って揃えてみたところ、12kgになりました。
オスプレーのカイト46を購入、かわええ
ご飯にこだわりなく、重量が増えがちなカメラ機材もないのでこんなもんなのかな?と思ったり。
さて、最初の山行はどこに行くかすごく悩みました。とりあえずベースキャンプ型のほうがいいのかなと。
※麓にテントを張って、いらない荷物はテントに置いてピークハントするってやつです。
山頂のテン場は憧れますが、そもそも10kgの荷物を背負って登れるのかよく分からないし、風強いとテント立て直す自信ない!
そんなこんなで色々調べてたら、近場でいい場所がありました。
上高地
ぱぱーん
そういえば長野に引っ越してからまだ一度も行ったことなかったなーと思い、記念すべき初テント泊の場所に選ばれました。
1日目は上高地から入山して横尾山荘でテント泊、2日目は朝から蝶ヶ岳に登って昼に下山、テント回収して帰宅。
てなルートで行ってきました!
9:00新島々バスターミナル
上高地バスの起点、新島々からバスに乗ります。
(どうでもいいけど、しんしましまって可愛い名前よね)
さわんど駐車場からでも良かったけど、新島々は駐車場が無料なのです。そのかわり上高地までのバス料金は片道2,000円なので、トータル的にはどっち使ってもそんなに変わらないですね。
1時間ほどで上高地バスターミナルに到着。この時間は観光目的の人の方が多い気がします。
では梓川沿いをしゅっぱつ!
いきなり観光スポット河童橋!
川の水って天然でこんなに水色になれるのかあーと感動。
登山道沿いにある池とかも見た事ないくらい透明で吸い込まれそうでした。
初めましての焼岳
市街地から見ると北アルプス全体が雲に隠れてたから眺望どうかなーーと思ってたけど、意外といい感じです。
ただひたすらに平坦路を歩く歩く歩く…
この道だったらテント装備でも大丈夫!
明神→徳沢→横尾って1時間おきに小屋があってなんか食べちゃう(笑) 誘惑が多いコースです。
14:30 横尾山荘
テン場は登山道横の広場と横尾大橋下の2か所に分かれてます。
今回は橋の下に設営しました。登山道横のほうが人気のようで人が多かったです。
1人用でも十分なスペース!既に散らかっている。
無事に寝床ができましたので、梓川沿いでボケーっとしたり、一杯やったりしてまったりと過ごしました。飲みかけのビールが写真に写っている。。
夜ご飯はおでん+残りの出汁で雑炊に挑戦。
バーナー使うの初めてで、火消えてるのに気づかず10分ぐらいおでん眺めてました。バーナー全然あったまらんな、って思ったけど火消えてるから温まるわけない。
火がついてるとシュボーーって結構うるさい音するんやなあという新たな発見でした。
ご飯もまだまだ工夫の余地ありですね。ようやく山と食欲と私の山ごはんレシピが役立ちそうです( ̄▽ ̄)
明日はいよいよ蝶ヶ岳!
朝も早いし長丁場になるので19:00ごろ就寝です。
2日目に続く。
2022.08.10-11 富士山 ついに日本一のお山へ!その2
初めての富士山、2日目の記録です。
1日目の記録はこちら。
AM4:00 起床
もう寝れる気配もなかったので、ご来光にはまだ少し早いけど起床。
朝焼けが始まっていました。
段々と明るくなっていく空にテンション爆上がり。
外でJ-waveのラジオがかかっていてこれがまたいい雰囲気にさせるんですよ。わかってるわ小屋番さん。
静かに太陽が昇ってきます。
みんなで静かにご来光の瞬間を見つめました。これから眼下の街の1日の始まるんだなあーと思うとなんだか感動しちゃいます。
100点満点のご来光でした。御殿場ルートのいいところは小屋からもご来光が見れるところですね。
AM5:30 朝ご飯のハムエッグを食べていざ山頂へ出発です。
今日もお天気は期待できそう。
ここから山頂まで約2時間。ガレガレの道を行きます。
一気に火山っぽさが出てきました。
とにかく「急がない」「大きく深呼吸をしながら登る」ことを意識しました。ここで高山病になったら勿体無いすぎる。
ここから宝永山まで滑り台できそう…
見えてきたー!もう少しだー!
AM7:00 富士山御殿場口山頂
いきなり火口がどーんとありました。
長年遠くのお山から見続けた富士山山頂にようやく到着ー!
頂上浅間大社でお参り。
ちょうどご来光登山を終えた人と入れ違いだったのか、思っていたよりも人が少なかった印象です。
ここからお鉢めぐり。山頂を1周するのに1時間半です。やはり日本一のお山はスケールが違います。
相模湾方面
駿河湾方面
八ヶ岳。ちっちゃー!
左奥は、、東京方面?
見渡せる景色の広さに本当に感動しました。こんなにも視界が広くて、空も近くて、遠くまで見渡せるなんて、360度展望の概念が完全に覆りました。今までも360度展望の山を好んで登っていましたが、日本一高い山からの眺めはやっぱり他の山では味わえない魅力があります。来てよかった。
もう少しじっくり景色を眺めたいところでしたが、とにかく風が強くて体温が奪われそうだったので、ほどほどのところで下山します。
山頂の自販機で缶コーヒー600円だったのには目ん玉が飛び出ました。これが本当の富士山価格。でも売り切れてた。気持ちはわかる。
さて、ここから長ーーーい下山道です。
まず、山頂から赤岩八号館までの下りは結構技術がいるなあと思いました。ガレガレ、ザレザレで浮き石も多くすべりやすいです。しかも前後に人が多く、追い抜きたいor追い抜いてほしい、登りとのすれ違いなど、気を配りながら下ることに神経を使いました。
山小屋でデポしていた荷物を受け取ったら、大砂走りに備えてゲイターを装着。
御殿場ルートの下山道を使うならゲイターあった方がいいです。本当に。 私も長年ゲイター買うのを渋っていましたが、今回大砂走りのために買いました。そして買っといて本当によかったです。
ふかふかの砂の上を歩きます。
砂走りの名の通り、本当に走りたくなるほどにふかふかだったので童心に帰って走りました。楽しすぎる(笑)
でも調子に乗るのは禁物です。調子に乗って全速力で走ると、運動会のお父さん状態になります。先走る気持ちに対して運動能力が追いつかず、盛大にこけるアレです。
6合目のところで少し大砂走りを外れて宝永山へ向かいます。
スケールすご、、、日本じゃないみたい。
今回の山行で一番鳥肌モノの景色でした。今まで何度も遠くから宝永火口を見ていましたが、やっぱり間近で見ると迫力が全然違います。
山頂火口は約5000年前が最後の爆発的噴火ということで、生々しさはなくなっているように見えました。一方、こちらの宝永火口は噴火したのが約300年前ということで、まだ当時を思わせるような爆発的な雰囲気が残っている感じがします。山肌がえぐれているのがかなり生々しい。
こんな景色が日本にもあるのかあーと思いつつぼーっとえぐられた斜面を眺めます。
とはいえこちらもかなり風が強かったので、ほどほどのところで下山。側火山とはいえ標高2693m。普通に日本アルプスに匹敵する高さがありますしね。
この後はまた大砂走りを下ります。
ゲイター大活躍。むしろないと小石や砂が靴の中に入りまくって、下山どころではない気がします。前回その1で富士山に登る時に絶対必要なのは“お金“と書きましたが、御殿場ルートに限ってはゲイターかもしれないです。
そしてこの大砂走り、すごく楽しいのですが欠点があります。
それは砂ぼこりが舞い上がって服やらザック、髪の毛、耳の中などなど砂まみれになることです。サングラスとバラクラバは持っていたので、目鼻口はガードできましたが、もしなかったら目も痛いし砂も口の中に入るし結構大変だったのではないかと想像します。
そんな中トレランの人が、ゲイターも目鼻口を守るものも何もない装備のまま、ものすごい速さで通過して行きました。トレランの人の運動能力と精神力にはいつも驚かされます…(´⊙ω⊙`)
最後は流石に疲労が溜まってきて、足がくにゃくにゃ状態になりながら駐車場に到着。
お疲れ様でしたー!冷えたポカリおいしっ!
-------------------
行きたいと思いながらも混雑に怖気付いてなかなか足が進まなかった富士山。でも本当に行ってよかった!
「登るより見る山」なんてことはなくて、「見ても良し、登っても良しな山」ですね。これからの富士見登山がさらに捗りそうです(°▽°)
そして次は山小屋で出会ったマダムたちを見習って、吉田口1合目からチャレンジしてみたい。
2022.08.10-11 富士山 ついに日本一のお山へ!その1
こんにちは。
登山を始めて5年目。今回はようやく行くことができたこのお山の記録です。
富士山
昨年富士見登山にハマった私。
富士山を見て登りたい気持ちを貯めに貯めて、今回お盆連休が始まる前に行ってきました!
(今回は文字多めの記録となっております)
準備
お盆のこの時期、富士山が混むのはわかっていました。
でも、そもそも登れる期間が2か月しかないので、「もしかしてこれ待ってるだけじゃいつまでも登れないんじゃ?」とようやく気づき(笑)、8月中で晴れる日+会社を休める日が合えば行こうと決めていました。
ルートは御殿場ルート一択。登山道が空いていて、駐車場が無料だから。 しかも標高1450mから登るので、高山病になりにくいと思ったのです。
8月1週目に入り、週間予報を見ているとお盆の後半は天気が悪そうでした。
私の会社は8/11から連休に入るのですが、8/11-12は山の日で絶対混む。前日の8/10と組み合わせれば混雑度はまだマシじゃないかと考えたのです。(もはや空いている富士山に行くのは諦めています笑)
前日8/9まで粘って、天気予報とにらめっこしましたが2日とも天気は崩れなさそう。これは行ける。
急いで御殿場コース7合9勺にある赤岩八号館に電話したところ、1人だったら空いてるとのこと。わーい(*'ω'*)
そんなこんなで、緻密な?山行計画により人生初の富士登山が始まりました。
AM1:00 道の駅すばしり
8時まで残業という異例の事態により、家を出るのが大幅に遅れこんな時間に。しかも5合目の駐車場に行ったら、午前0:30~4:00まで駐車場閉鎖してて入れず。旅にトラブルはつきものということで、仕方なく道の駅で車中泊です。
まあ弾丸登山の人も居るくらいだし3時間寝れば大丈夫でしょう。
初めて見る夜富士山。車から撮ったからブレブレ。
煌々と輝くヘッドランプと山小屋の灯りが異様でした。やはり他の山とは違いますな…
AM4:30 御殿場口第2駐車場
トレラン装備の人が多くてびっくり。時間帯にもよると思いますが、この時間はトレランと登山の人が半々ぐらいでした。
快晴の中、山頂へしゅっぱーつ!待ってろふじさん!
登り初めて10分で大石小屋です。
はい。今回ストックは忘れず持ってきましたっ
個人的に富士山で絶対忘れてはいけないものは“お金“だと思っています。
言い方は悪いですが、富士山だけは金さえあれば何とかなる(笑) ということで、今回は荷物を減らすために嗜好品や水は少なめ、所持金多めで出発しております。
さて、最初からただひたすらに砂の道を登ります。
なるほど、富士山はルートが単調で飽きると言われてるのはこういうことかと納得。確かに登山道というよりは、他の山でいう林道をひたすら歩いている感じです。
でも私的には景色を見ながらずっと登れるのであまり飽きませんでした。
二ツ塚。少し寒くなったらここに登りに来るのも面白そう。
宝永山。実はずっと行ってみたかった山です。明日行きますよおー
トレランの人にどんどん抜かされます。でも気にしない。
今回は超ゆっくり行こうと決めていました。今まで標高3000mを超えたのは乗鞍岳・御嶽山だけだったので、自分の高山病への耐性がよくわからなかったのです。
しかも累積標高2300mを一気に上がるのも初めてだったので、体力的な不安も少しありました。
7合目
もうすぐ3,000mを超えますが幸い高山病の症状はなし。これは大丈夫そう!
13:00 赤岩八号館
山小屋一番乗り。女性1人ということで壁側の端っこを割り当ててくれました。嬉しい!
コロナで人数制限してるとはいえやはり富士山の山小屋。寝るスペースは必要最小限です。
私は尾瀬と燕山荘しか山小屋経験がない(どちらも山小屋というには勿体ないほどのホスピタリティです)ので、 贅沢は言っちゃいけないけど寝れるかどうか少し心配です…
今から山頂に行くこともできましたが、風もかなり強かったし高度順応もしたかったので山小屋でまったりすることに。
コーヒー飲みながら小屋に置いてある雑誌を見たり。
外のベンチで雲が湧いては消えるのを眺めたり、ボケーっと登山者の姿を追ったり。
とても贅沢な時間の使い方です。
まったりしていて富士山は他の山とは違うなあと思ったことがいくつかありました。
まずは、16時でも赤岩八号館を通過する日帰り登山者が結構いること。まだここ3,300mだよ?!って思ったけど、そもそも「日没までに下りないといけない」という概念が富士山にはないのかもしれないです。
あとは、16時を過ぎても全然山小屋に人がいないので、「本当に今日満員なのかや?」って思ってたら、16時半過ぎたぐらいから一気に宿泊者がどわーっとやってきたこと。「遅くとも15時までには山小屋に」なんていう決まり文句も富士山は例外です。
一番びっくりしたのは、トレーナー+ジーパン+スニーカーの人が本当にいること。日本最高峰に登るんだから流石にそれは都市伝説だと思っていましたが、普通に10人くらいいました。難易度も必要な装備も違うので単純な比較はできませんが、北岳とか奥穂高岳にその服装で行く人は聞いたことがないので、富士山舐められてる感がありますな。
17:00 夕食
夜はカレー。しかもおかわり自由。
赤岩八号館のカレーは美味しくて有名とのことです。確かにモッタリ濃厚系のルーで美味しかった!私はシャビシャビ系よりもモッタリ系の方が好きなのでがっつりおかわりしちゃいました。写真忘れちゃったな。
そのあとツアーの女性陣と少しだけおしゃべりしました。 2泊3日の富士登山の途中とのこと。1日目は吉田口1合目から登り始めて5合目の佐藤小屋に宿泊。2日目は山頂まで登ってお鉢巡りをして、7合9勺にある赤岩八号館に宿泊。3日目は宝永山経由で御殿場口に降りるそうです。
日帰りで登る人もいる中あえて2泊3日するところが大人な楽しみ方だなーと思いました。富士山の魅力を色んな角度から味わえるのもいい。皆さん60代って感じだったけど、高齢者なんて呼ぶのはおこがましいほどにみんな元気でユーモアもあって、夜から朝までシャキシャキしてました。若い人のほうがぐうたらしてたわww
車中泊であまり寝れていなかったので19:30ごろ就寝です。
そんなこんなで1日目は初めての富士登山の雰囲気を味わいつつ、時に戸惑いつつ、色々と楽しみました(*'ω'*)
2日目に続く♪
ーーーーーーーー
さて…今回の富士登山なのですが予想通りぜんっぜん寝れなかったので、自分用に忘備録として残します。
22:30 息苦しさと血流の滞りで目が覚める。
今まで気づかなかったのですが、私は寝ているとき無意識に手を広げたり、足をストレッチしたり、寝返りを頻繁に打って丁度いい体勢を見つけていることが分かりました。これら全てが狭すぎてできなかったため、身体中にモヤモヤ、ウズウズ?が溜まって発狂しそうでした。大袈裟でなく「もああーーっ!」って足をばたつかせたい感じです(笑)このうずうずした感覚、他の人もあるのかな?
しかも寝床が端っこな上に、頭を壁側に向けていたため酸欠気味に。ただでさえ標高が高くて酸素が薄いのに…心臓の鼓動は速くなるし息切れしてくるし、とても寝れる状態ではなかったです。もはや体操座りの方が寝れるレベル。
上体を起こして酸素を取り入れると、身体中の隅々に爽快な物質が行き渡ってスッキリするのを感じました。(あやしい吸引装置ではございません)
隣の人の迷惑にならないよう最小限のストレッチをして血流を良くしつつ、1時間ぐらいぼーっとしてようやく2度目の就寝。
でもやっぱり深夜2時頃酸欠で目覚める。
次は一度外に出ました。外の空気の美味しいことよ。酸素はマジで大切(´-ω-`) そしてこの時間でも登ってくる人がいてびっくり。確かに山頂ご来光にはちょうどいい時間だけど。
また2時半頃布団に入りましたが、その後は他の寝れなくなった人が起き始めたので、色々な音が気になってしまい、結局ほとんど寝れないまま4時頃起床しました。
やたら動き回ってしまって隣のマダムには本当に申し訳なかったです。それでも朝起きた時にマダムが「眠れましたか?」って聞いてくれて「マダム・・・(;ω;)」ってなりました。寝れてないのがバレてたんでしょうなあ。
結果として私の睡眠には、無音+広いスペースが必要なことがよーくわかりました。今回の場合は、頭の向きを逆にしたほうがまだ眠れた気がします。
今は70〜80人定員だけど、コロナ前はMax140人山小屋に入れてたそうです。一体どんな体勢で寝なあかんかったんや…
今回は睡眠に関して自分のセンシティブさに気付けたことが収穫でした。今テント泊を始めようと装備を揃えているのですが、快適に眠れるように何か対策を考えないとだめかもですね(。-_-。)
2022.07.31 苗場山 ふわふわワタスゲを堪能する
ようやく海外出張から帰国。
出国前のPCR検査が陰性でほんと良かったです。これが陽性だと日本に入れないし、受け忘れると空港で足止めされるし監視もされるし良いことがない(´-ω-`)
そんなこんなで、今週から少し遅めの夏山シーズンスタートです!
(念のため...今の日本では、ワクチン3回接種+入国72時間前までのPCR検査陰性証明があれば、自宅待機はありません)
出張中に作りまくった山行計画の中から、まずは苗場山に行ってきました。
ワタスゲ天国でザ•夏な山行でした。
21:00 小赤沢登山口
今日は車中泊です。
松本市から栄村の秋山郷まで遠すぎる…!さすが秘境と呼ばれるだけのことはあります。
登山口までの道がすれ違い困難と書いてあったので少し緊張しましたが、ちゃんと待避所もあるし問題なしでした◎
山登りを始めてから、悪路への耐性がついた気がします(笑)
翌朝は4:30頃起床して、暑くなる前にしゅっぱつ!
朝焼け
今日も暑くなりそう。
小赤沢コースは、6合目までウォーミングアップ、6〜8合目が急な登りです。
とはいえ2カ月間出張先のホテルに引きこもり続け体力は半減、、、最初の3合目からかーなーりー堪えました。
汗かいたり息切れすると虫が寄ってくるから、忍者のように歩きたいのに身体が言うことを聞いてくれない(´-ω-`)
水でも被ったんですか?ってぐらいの汗の量だったな。
鎖場が出てきました。
晴れるかガスるか・・・
9合目からは山頂歩き♪
晴れそう?
あーなつやすみーな風景
ふわふわがたくさん
雲で半分隠れてるけど、苗場山の向かいにある鳥甲山
体力が戻ったら登りたい。この辺の山域にはない山肌です。北アルプスみたいな雰囲気あってとにかくかっこいい!
苗場山は湿原全体が山頂みたいでかなり広いです。
木道がずっと整備されているので、まったりと散歩します。
山頂標識は控えめな場所にありました。これ地図見てなかったら見落とすのでは?(笑)
まだ9時前でしたが、疲れたので2回目の朝ごはんにします。木道脇のベンチに座っていたらどんどんガスってきました。
早めに歩き始めて正解だった!
人も増えてきましたので、ご飯を食べて30分ほど休憩したら下山です。
下りは足ガクガクで体力低下を実感。泣ける。
体力つけるのは時間がかかるのに、なぜ落ちるのはこうも簡単なのだ・・・
また来週から美ヶ原でトレーニングだな(´-`)
苗場山は夏の時期に山頂を散歩したいなーとずっと狙っていました。
今回は雲が多かったけど、視界は良好で夏らしい山の雰囲気をを楽しめました♪
ーー余談。
小赤沢コースがある秋山郷は特徴的な温泉が多いです。
秋山郷にはなかなか来れないので、下山後は温泉に寄る気満々だったのですが、暑すぎ&疲れすぎて温泉どころではなく(笑)
普通のさら湯に入りたい!ってなったので、結局スーパー銭湯へ。
夏バテの時はあっさり素麺が食べたい的なやつですな(何の話)
2022.06.07 ニュウ-天狗岳 稲子湯から登る静かな山行
昨年、梅雨の時期は北八ヶ岳に行くのがいい感じだなーと気づいたので、今年も行ってきました。
北八ヶ岳 ニュウの森です(*'ω'*)
今回はとびきり静かな山行がしたいなあと思いまして、白駒池に比べるとマイナーな稲子湯から苔の森を目指しました。
6:00 稲子湯登山口
平日ということもあり一番乗りです。
この空き具合を見ると、平日休みの仕事に変えたいとしみじみ思います。
晴れそうな気もするけどガスりそうな気もする、、とりあえずしゅっぱーつ!
登りはニュウ経由で天狗岳を目指します。
シャクナゲ尾根をぐいぐいと登っていきます。
やたらと白い虫が飛んでいたのが超気になりましたが、アブ・ブヨ・ハチでなければ無視できるほどの能力は備わりました。虫だけに。(これを言いたかっただけ)
…さて、時期かと思ったのですが、シャクナゲ尾根と言いつつ1輪もシャクナゲは咲いておりませんでした。
蕾はいっぱいあったんですけどね・・・
事前にネットで調べた時も、どの山行記録見ても「なぜか1輪も石楠花が咲いていませんでした」って書いてあったんですよ。
咲いてたらいいことあるかも?なラッキーシャクナゲです。
ニュウの森
北八ヶ岳特有のこの森の香りが本当に落ち着きます。
晴れてカラッカラの時期よりも、やっぱり雨が降った時の方がいい雰囲気出してます。
9:00 ニュウ
今日はニュウの全貌が見えました。
これから行く天狗岳方面はガスガスの予感
この先もどんどん歩いていきます。
稲子岳、プリンみたい
天狗岳までは無理かもなあーと撤退も考えつつ黒百合ヒュッテを抜けて稜線まで出てみました。
風も強くガッスガスです。
雪も少し残っていて、この先の状態もよく分からなかったので今回はここまで。
今日の山行は登頂が目的ではないので十分満足です。
下りはしらびそ小屋方面へ行きます。
中山峠の分岐からいきなり急な下りでびっくり。
これ登るの絶対大変や・・・
でもそのあと勾配が落ち着いてからの森の雰囲気はかなり好きな感じでした。
ニュウの森ともまたちょっと植生が違っているような気がします。
11:30 しらびそ小屋
雨降ってるけど池の前で大休憩。ちかれたー
ここから先は林道のような登山道のような長ーい道を1時間ほど下りまして無事駐車場に到着。
帰りはヤッホーの湯でまったりして帰宅です。
久々にがっつり山に登って大満足でした。
北八ヶ岳と南八ヶ岳、それぞれ何コースか行ってみたけど、私は北八ヶ岳の雰囲気が好みだなあと今回の山行で改めて思いました。
…とはいえ八ヶ岳最高峰の赤岳にはまだ行けてないので、今年は赤岳行きたいなーと企んでおります。
行けるかどうかは・・・( ˘ω˘ )